学童保育支援のオンライン授業をはじめました

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株式会社メルカリでは、新型コロナウイルス感染症対策のための一斉臨時休校を受けて、NPO法人「放課後NPOアフタースクール」と連携しながら、各地の学童保育に通う子どもたちに「メルカリ」を題材として循環型社会を学ぶオンライン授業の提供を開始しました。

政策企画チームも企画の段階から参加し、メルカリが社会のために何ができるのかを部門横断で議論しながら準備を進めてきました。

4月7日に東京都を含む7つの都府県を対象として新型インフルエンザ等対策特別措置法(平成24年法律第31号)第32条に基づく緊急事態宣言が発出され、4月16日に対象地域が全国に拡大されました。

その後、各自治体より緊急事態措置が発表され、東京都においては保育所及び学童クラブ等の運営に関する考え方について、知事から以下のメッセージが発表されています。

緊急事態宣言後の保育所及び学童クラブ等の対応について(4月9日)

都は、区市町村に対し、感染の防止のため、仕事を休んで家にいることが可能な保護者の方には児童の登園等を控えていただくことをお願いし、保育等の提供を縮小して実施することを要請いたします。

また、医療、交通、金融、社会福祉等の社会生活を維持する上で必要なサービスに従事しているなど、仕事を休むことが困難な保護者の方には、確実に保育等を提供すること、その際は、感染症防止に万全の対策をとることなども要請いたします。

https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/joho/soshiki/syoushi/syoushi/oshirase/corona-message.html

https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/joho/soshiki/syoushi/syoushi/oshirase/corona-message.files/corona-message.pdf

現在も全国では多くの小中学校が休校するなか、医療関係にお勤めの方やライフラインに関わる方など、保育を必要とする一部のご家庭に向けて、学童保育が提供されています。

しかし、学童保育の現場では、感染症予防のために子どもたち同士が接触しないような遊び方や学習の機会を提供する必要があるなど、これまでとは異なる運営を余儀なくされています。また、子どもたちの学習機会に制限が生じ、現場のスタッフの方や子どもたちの過ごし方について不安が高まっているのが現状です。

メルカリでは、昨年よりESGマテリアリティである「循環型社会の実現に向けた文化の醸成・教育」に関する取り組みのなかで、日本の放課後を安全で豊かなものにするための取り組みを実施してきたNPO法人「放課後NPOアフタースクール」と連携し、オリジナルのカードを用いた体験型のゲーミフィケーションを通じて循環型社会を学ぶコンテンツを制作し、2月には都内の小学校でテスト授業を行いました。

f:id:merpoli:20200502085046p:plain2月に実施したゲーミフィケーション教材を用いたテスト授業の様子

しかし、新型コロナウイルス感染拡大の状況を鑑みて、参加者同士が接触する機会のあるコンテンツを見直し、一定の距離を保つことのできるオンラインでの授業提供へとプログラムを設計し直し、新たに授業プログラムを開発し、オンラインでの授業を開始しました。

授業実施にあたっては3密状態にならないように、子どもたち同士が適切な距離を保って実施できるよう学童保育の運営に携わっている放課後NPOアフタースクールの担当の方に配慮していただきました。

新たに作成したコンテンツでは、実際にメルカリで取引をされたものを例にあげ、一見「不要なもの」と考えられがちなものでも、他の人からは必要とされることがあるということ。そしてそれはどんな人に必要とされていたのかをクイズ形式で考えていくことで「ものとお金の大切さ」を学習できるものになっています。

f:id:merpoli:20200502085249p:plainクイズ形式のコンテンツ
また、今回の施策は4月30日に発表された決算説明会資料の決算説明資料において、出品1個につき10円をメルカリが寄付する「Stay Home & Share Smiles」プロジェクトとあわせて紹介されています。

f:id:merpoli:20200502085327p:plain4月30日決算説明会資料 https://pdf.irpocket.com/C4385/Fjpu/aYI7/DRcA.pdf

日々、学童保育の運営に携わっている放課後NPOアフタースクールの担当の方から、オンライン授業実施後にコメントをいただきましたので最後にご紹介をさせていただきます。

今回のオンライン授業は、「いらないものが誰かの役に立つ」というメッセージを実感できる、

子どもたちにとっての貴重な社会との体験機会となりました。​

 

限られた場所で限られたメンバーと一日の大半を過ごしている子どもたちに​学習機会を提供する新たな取り組みに、メルカリさんのような企業さんが賛同してくださったことは、​団体にとっても子どもたちにとっても、この困難を乗り越えさらに前に進んでいくための大きな励みとなりました。​

メルカリは、今後もフリマアプリ「メルカリ」を通じ、社会に貢献する取り組みを継続してまいります。

※メルカリの、これまでの新型コロナウイルスに関する取り組みは以下のサイトをご覧ください。

(齋藤 良和)

 

メルカリでは新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛要請の長期化を受け、在宅時間の充実に寄与する「メルカリ」の出品1個につき10円をメルカリが寄付する「Stay Home & Share Smiles」プロジェクトも実施しています。