政策企画の今井田浩嗣(岐阜市から出向中)と高橋亮平が、「メルカリ寄付」の寄付先に「サーキュラー・エコノミー」に取り組む団体を募集する公募を始めた想いなどについて 「ツクルゼ、ミライ!行動系ウェブマガジン[DRIVE] 」のインタビューを受け、その内容を掲載していただきました。
フリマアプリ「メルカリ」を活用し、自分にとっては役目を終えたものでも次の誰かの役に立ててもらうために託していくとともに、そこで得た売上金を寄付することで、二重で社会貢献になるとともに、善意が循環する仕組みになればと「メルカリ寄付」を考えました。
欧米では文化となっている寄付が、「モノを売って寄付する」という「メルカリ寄付」の新たな仕組みを通じて、日本でも醸成されていけばと期待しています。
「メルカリ寄付」は先日もmerpoliでも記事を書いたように、先月から新たに「サーキュラー・エコノミー」に関する団体を寄付先に追加する公募をはじめました。
今回は、この公募についてや、そこにかけた想いなどについて、4月から岐阜市からの派遣研修でメルカリ政策企画に加わってもらっている今井田浩嗣と、「メルカリ寄付」を企画し立ち上げから関わり続ける高橋亮平で、語ってきましたので、ご覧いただければ幸いです。
一部インタビュー内容についても抜粋して紹介しておきます。
詳しくは、「DRIVE」掲載記事をご覧ください。
残念ながら、日本ではまだまだサーキュラー・エコノミーに関する理解は深まっていません。世界に目を向けると、ヨーロッパでは資源循環を中心にサーキュラー・エコノミーが広がりつつありますが、日本ではやっと最近になってメディアで取り上げられるようになってきた状態です。まだまだサーキュラー・エコノミーの活動をしている団体も多くはありませんが、こうした新しい取り組みは、付加価値の高い日本の成長戦略になる可能性があると信じています。
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社会課題解決に対して、役所には「行政が税金を使ってやるべき」という考え方がまだまだ根強いのではないでしょうか。しかし、社会課題が複雑かつ多様化する昨今では、行政、民間企業、NPOなど多様なプレイヤーがかかわり合いながら解決するほうが効果的だと思っています。欧米では、社会課題について税金での解決だけでなく、寄付によって解決をはかることが文化となっています。 社会課題の対応も「ビジネスは民間企業」「非営利事業は行政・NPO」などの縦割りでなく、それぞれのプレイヤーがシームレスに重なり合いながら対応するほうが高い効果を期待できると思っています。 民間企業の間でもシームレスなつながりが広まってほしいと思っています。「メルカリ寄付」のような新しい枠組みが注目してもらうことで、こうした仕組みを作ろうという企業や、第二第三の類似例が出てくるとよいなと期待しています。こうしたフォロワーを育て切るためにも、まずは「メルカリ寄付」が”ファーストペンギン”として成功したいですね。
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「メルカリ寄付」の活動に参加し、今回の公募にあたり自治体としてサーキュラー・エコノミーにどのように関係できるのかを日々学んでいます。そして、「メルカリ寄付」の仕組みのように社会課題に対応する団体と企業を結びつけることが、今後の自治体の役割ではないかと感じ始めています。 自治体全体でみると、市民との協働や民間企業との連携への意識が高まっており、過去と比べるとその風潮があるのは事実です。ただ、実際はまだまだしがらみが多いのでほぐす必要がありそうです。まずは、具体的な活動を進めることが必要でしょう。
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自治体職員として、メルカリが取り組むデータ連携などのDXやオンラインでの働き方といった部分は自治体にも必要であると感じています。そして、この「メルカリ寄付」のプロジェクトに参加し、多様な団体に関わらせていただくことで毎日新たな発見をしています。「メルカリ寄付」の普及を通じて寄付文化が定着し、自治体と地域の活動、企業などがシームレスに連携できる社会になることを期待しています。
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「メルカリ寄付」は始まったばかりの取り組みであり、まだまだ金額的にも大きくありません。しかし、将来的には、NPOから「資金調達のインフラ」として価値が高い仕組みであると認識してもらいたいと思います。また、メルカリの月間利用者数は1,900万人を超えますので、これまで寄付やNPOの活動などに関わってこなかった人が、「メルカリ寄付」をきっかけに意識し関わるようになれば、社会に大きな影響を与えられると思っています。「メルカリ寄付」を活用するNPOが増えてネットワーク化するなど、NPOにも社会課題解決にも欠かせない存在にしていきたいです。 そうなれば、自然と他団体への利用促進や、個人の寄付者へもアピールがされ、シナジー効果が期待できると思っています。「モノを売って簡単に寄付できる」という新たな仕組みが、この国の寄付文化の醸成にもつなげることができ、振り返った時に、城郭を崩す針の一穴のごとく、「メルカリ寄付」の始まりが社会を変えるターニングポイントだったと思われたいですね。
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多くの皆さんからの「メルカリ寄付」への公募へのお申し込みもお待ちしております。
(高橋 亮平)