merpoli(メルポリ)開設3周年 ー政策企画の見える化と情報発信の可能性を考えるー

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8月1日で、メルカリの政策企画ブログ「merpoli(メルポリ)」は、開設から3周年を迎えました。

この間、merpoliをご支援いただいた皆様、読者の皆様に感謝いたします。

開設当時に比べ、政策企画分野に対する社会の認知も少しずつ広がり、パブリックアフェアーズやルールメイキングに対する理解も深まってきているように思います。

 

デジタル社会の社会実装の中で、重要性の増す政策企画分野の活動

こうした中、『未来を実装する――テクノロジーで社会を変革する4つの原則』(馬田隆明・英治出版)では、デジタル技術を社会に浸透させるための考え方やその手法について提案を行うと共に、「規制の変更」として、パブリックアフェアーズやルールメイキングの重要性が紹介されました。

merpoliでは、この著者である馬田隆明 氏のインタビューを掲載しました。

このインタビューでは、2020年代以降、デジタル技術が社会的なインフラになっていくこともあり、デジタル技術の社会実装の方法が変わってくるとの指摘や、公共的な領域など、これまで市場の外にあった領域との連携や、社会に対する貢献というものがビジネスに直結するフェーズになってきたとされていました。

とくに、後編では「パブリックアフェアーズ」という社会実装ツールについて語られ、大きく社会を変えるビジネスをする際には、パブリックアフェアーズやルールメイキングに関わることが、重要なビジネス機能の一つになってくるといった話にもなりました。

この書籍「未来を実装する」の中では、「merpoli(メルポリ)」についても、「情報発信によって透明性を担保したガバメントリレーションズ活動を行っている例」として取り上げていただきました。

パブリックアフェアーズやルールメイキングなど、公共的な領域で自社の社会に対する考えを伝えた上で、受け手にセンスメイキングを促す、という地道なコミュニケーションをしなければ、ビジネスを社会に実装するのは難しい時代になってきているともされており、これからの時代の先導的なモデルとなれるよう、引き続き、この分野の情報発信に努めていきたいと思っています。

 

広がりつつある政策企画分野の情報発信と可能性

merpoli開設からのこの3年間の中で、政策企画分野の情報発信も増えてきました。

今年に入ってからは、こうした政策企画分野で情報発信を行なう他媒体との連携も積極的に行なってきました。

3月には、アドボカシーを中心としたパブリックアフェアーズのコンサルティングを行なうマカイラ株式会社が運営する「パブリックアフェアーズJP 」において、コラボレーション企画を実施しました。

4月には、「マネーフォワードFintech研究所ブログ」において、フィンテック分野におけるパブリックアフェアーズ活動について、コラボレーション企画を実施しました。

この3年間でも政策企画分野の情報発信は増えてきており、企業における政策企画分野の情報発信の意義も知られるようになっているようにも感じます。

 

政策企画分野の主な情報発信媒体

<国内企業による情報発信媒体>

<海外企業による情報発信媒体>

<団体サイト>

 

「merpoli(メルポリ)」の今後の可能性

merpoliでは、2018年8月1日の開設以来、160本の記事を公開してきました。

バックナンバーは以下からご覧になれます。

また、今年4月に開設1,000日を迎えたことを書いた記事には、この間に書いた記事の中で反響の大きかった記事上位10本の紹介をしました。

あらためてこの機会にこちらもお読みいただければ幸いです。

3年前の開設時に、merpoliの役割として、これからの社会課題の解決においては、これまで担い手であった政治・行政分野に関わる方々だけでなく、我々のような民間企業も含め、分野を超えた公民連携が大きな課題であると指摘し、社会課題の解決や経済成長に貢献する役割を担っていくため、各分野のオピニオンリーダーとも連携しながら、業界を取り巻く最新のトレンドや今後の展望などについても社会に発信していかなければならないとの思いを持って開始しました。

この3年間で、こうした分野での情報分野も少しずつ増えてきており、政策企画分野の認知や、パブリックアフェアーズやルールメイキングに対する理解も深まってきています。

merpoliは、今後、自社からの発信だけでなく、業界や関わりのあるさまざまな方々との連携を深め、政治・行政・業界への積極的な働きかけはもちろん、政策提案や公民連携、社会貢献事業などについて、より幅広い層の皆さんに共感いただけるよう、分りやすく、積極的に配信していこうと思います。

引き続き、ご支援をお願いします。

(高橋 亮平)