小泉会長が参加した「企業組織の変革に関する研究会」報告書が公表されました

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8月10日 「企業組織の変革に関する研究会」報告書、「プライム市場時代の新しい企業組織の創出に向けて ~生え抜き主義からダイバーシティ登用主義への変革~」が公表されました

この研究会は、2020年12月から、「日本の組織を開放し、個人が組織に縛られすぎず、自由に個性を発揮しながら、付加価値の高い仕事ができるよう、日本の組織の変革に関する課題を検討するため」に開催されました。

メンバーとして大湾 秀雄氏、冨山 和彦氏、夏野 剛氏、間下 直晃氏、米良 はるか氏、メルカリから取締役会長の小泉 文明(以下、小泉)が参加し、メンバーや、多様なゲスト(GEジャパン 代表取締役社長 浅井英里子氏、早稲田大学商学学術院 教授 久保克、株式会社資生堂 代表取締役社長 兼CEO 魚谷雅彦氏、東京エレクトロン(株) 元会長・社長 東哲郎氏)のプレゼンテーションや議論が9回にわたって行われて、本報告書がまとめらられました。

報告書は「新卒・生え抜き主義から中途・女性・若者といった多様性を包摂する企業組織への変革」を掲げ、企業トップの変革、取締役・執行役員の変革、管理職や将来の経営者候補者の育成の変革、ベテランの活躍、人事部の変革と様々な切り口から変革を論じ、企業と政府のアクションを掲げています。

報告書(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/seicho/PJT/houkokusho.pdf

報告書の概要

Ⅰ. 研究会の意見整理 

 1. 新卒・生え抜き主義から中途・女性・若者といった多様性を包摂する企業組織への変革の具体的な方向性 

  • 企業トップの変革

   ~経営者は最も知的に精神的に高度な専門職~ 

  • 取締役・執行役員の変革

   ~経験を積んだ多様な専門スキル経営陣によるプロ経営の実現~

   ~社長の指名が最大の任務~

  • 管理職や将来の経営者候補者の育成プロセスの変革

   ~部下の指導・育成は管理職の基本業務~

   ~経営者候補の早期選抜~

  • ベテランの活躍

   ~ベテランこそが企業変革のキーパーソン~

  • 人事部の変革

   ~若者・女性に多様なキャリアパスを、人材戦略が経営戦略の肝~

 2. 企業が取り組むべきアクションリスト

 3. 企業組織の変革を阻害している政策の改革の方向性

  • 転職すると損をする雇用慣行の改革
  • 適切な報酬支払い・望む働き方を阻害している制度の改革
  • 企業組織の新陳代謝を阻害している制度の改革

Ⅱ. 研究会の意見整理を踏まえた現時点で検討中の政府のアクション

 1. 企業変革を後押しする政府のアクション

   (意見整理 1 に対応して)

 2. 企業の変革を阻害している政策を改革する政府のアクション

   (意見整理 3 に対応して) 

 

(安井 暢高)