読売新聞でも紹介。政策企画チームが「無意識バイアスワークショップ」を受講する理由

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先日、政策企画チーム全体で「無意識バイアスワークショップ」を受講しました。

「無意識バイアスワークショップ」とは、無意識の偏見を適切に理解するための社内研修プログラムです。

今回の受講は、読売新聞でも取り上げられました。

「企業が注目のアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)とは?」(読売新聞2021.11.30) 

今回の記事では、政策企画チームで「無意識バイアスワークショップ」を実施した理由や、当日の様子などを、メルカリ執行役員VP of Public Policyの吉川徳明(以下、吉川)と、今回の研修を企画した政策企画チームの佐々木愛(以下、佐々木)に話しを聞いてみました。

当日も利用した「無意識バイアスワークショップ」の社内研修用資料は、下記に公開しています。 

 

それぞれ自分の言葉で「無意識バイアスワークショップ」について語れるように

Q. 政策企画チームで無意識バイアスワークショップを実施した経緯を教えてください。

吉川> 「無意識バイアスワークショップ」は、メルカリのマネージャー以上の役職者に向けて行われていたものでした。私がそのワークショップに参加したときに、政策企画チームでもやりたいな、やるべきだなと感じて今回の実施に至りました。

Q. なぜ政策企画チームでやるべきだと感じたのでしょうか?

吉川> 一つは、政策企画チームのメンバーに、それぞれ自分の言葉で「無意識バイアスワークショップ」について語れるようになって欲しいと考えたことです。メルカリが全社的に「Diversity & Inclusion」(以下、D&I)のアクションを起こしている中で(下記のリンク参照)、社外との関わりの機会が多い政策企画チームのメンバーが、これらのアクションの意義をきちんと理解して、情報を発信できるようにしたいと思っていました。もう一つは、政策企画チームにも、「無意識バイアス」あるいは「D&I」の観点から、まだまだ改善点があると考えていたことです。例えば、社内外でノンジャパニーズ向けの発信が十分にできていないなど、誰もが自分の属性を気にせずに働けるための環境構築がまだまだ不十分だと思います。無意識バイアスワークショップが、これらの課題を良い方向へ向かわせるためのきっかけになると考えてワークショップを実施しました。 

 

 

グループディスカッションによってよりチームの信頼が高まった

Q. ワークショップで印象に残ったことはありますか?

佐々木> やっぱり、グループディスカッションが印象深いです。当日は、ファシリテーターの方にスライドを使って説明をしてもらった後に、5、6人の小グループに別れて、ワークショップの感想や、政策企画チームの中で特にどんな場面で無意識バイアスを意識したらよいかについてディスカッションしました。

吉川> ディスカッションについては、正直、当日を迎えるまでは怖さもありました。ややもすると言葉尻を捉えて誰かが誰かを攻撃する場になる可能性も十分にある企画だったので、ちゃんと建設的な議論の場になるか不安でした。結果的にみんなが「よりチームをよくするためにどうやっていくべきか」ということを真剣に考えてくれて、みんなへの信頼が強まりました。

佐々木> 「仮説を立てることは悪いことではないけど、決めつけるのはよくないと思う」、「すぐに謝れる心理的安全性があることが、無意識バイアスの改善にとって重要じゃないか」といったように、みんなが純粋に無意識バイアスと向き合って、それをどうしたらいいか、どのように影響するのか、どうやって変えていったらいいかを話し合っていたのが印象的でした。企業や官公庁などのステークホルダーに対して無意識バイアスを持っていないか、といった政策企画ならではの話題が出たのも興味深かったです。

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チームの仕事やコミュニケーション固有の課題などにスポットを当てた取り組みも行いたい

Q. ワークショップ後のネクストアクションについてはどのように考えてますか?

吉川> ネクストアクションについては、今、佐々木さんに案を練ってもらっているところです。ワークショップを1回したからといって何かが解決する問題ではないと思っているので、継続的なアクションを起こしていきたいです。政策企画チームで特に意識すべきことなど、チーム特有のテーマについてもっともっと議論を深めていきたいです。

佐々木> 「無意識バイアスワークショップ」の総論を踏まえた、政策企画チームの仕事やコミュニケーション固有の課題などにスポットを当てていきたいです。採用・登用の場面での「無意識バイアス」を意識した取組みなど、メルカリ全社的に進められてるアクションを、政策企画チームの中でもブラッシュアップしていきたいです。まずは個人レベルで意識を変えていく、そして、それが積み重なった時にそれぞれの工夫を言語化したものを共有して、チームとして前に進んでいくようなボトムアップ的な仕組みも作っていきたいです。

 

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プロフィール

吉川 徳明 (Noriaki Yoshikawa)
メルカリ執行役員VP of Public Policy。2006年、経済産業省入省。商務情報政策局でIT政策、日本銀行(出向)で株式市場の調査・分析、内閣官房でTPP交渉などに従事。2014年からヤフー株式会社に入社、政策企画部門で、国会議員、省庁(警察庁、総務省、金融庁等)、NGO等との折衝や業界横断の自主規制の策定に従事、2018年4月、政策企画参事としてメルペイに参画、同8月にマネージャー、2020年3月にディレクター、2021年7月に現職

 

佐々木 愛(Ai Sasaki)

メルカリ政策企画。ホテル、テーマパーク、内閣官房では原子力規制庁やTPP対策本部で勤務、与党の国会議員秘書、健診クリニックの運営などを経て、2018年11月にメルカリへ入社。政策企画チームメンバーのサポートやチームの組織風土づくりやチームビルディングなどを担当。趣味のテニスは週10時間は練習、ベテラン選手登録をしてポイント取得に奮闘中。