「メルカリShops」での販売が社会的な取り組みにつながっているショップのインタビュー記事のご紹介

昨年の7月28日に、先行出店の申込みを行った事業者に限定した形でプレオープンした「メルカリShops」ですが、あれから1年が経ちました。

「メルカリShops」は、CtoCの個人間売買に限定した「メルカリ」と異なり、事業者や法人もスマホひとつで誰でも簡単にネットショップを開設できるEコマースプラットフォームです。既に多くの事業者に出品をしていただいていますが、その中には、商品の販売を通じて社会的な取り組みを行っているショップ様が多数出店しています。merpoliでもこれまで、自治体による学校備品や粗大ごみ、マンホールなどの出品などに関する記事や、3.11の被災地支援の取り組みなどについては紹介してきましたが、今回は、まだmerpoli上では紹介していない、社会的な取り組みを行っているショップさんの「メルカリshopsマガジン」に掲載されたインタビュー記事をまとめてご紹介します。

 

障がい福祉サービス施設で作った商品を、全国へ。メルカリShopsだから挑戦できたオンライン販売 「Nanairo SHOP」さん

福島県二本松市にある就労継続支援A型事業所。障がいをお持ちの方を対象に、勤労経験を経て一般企業へ就職できるようサポート事業を行っています。利用者様の作成しているアクセサリーを中心に「メルカリShops」で販売しており、現場での運用や今後の目標について伺いました。

 

根底にあるのは「紙を捨てたくない」という気持ち。印刷業者が作るエコな文具「SlideNote & kaku」さん

今年で54期目を迎える東京の商業印刷の会社。「紙を捨てたくない!」という想いで、ノートを有効活用できる方法がないのか、と考えて作ったのが「SlideNote」というスライド式のリングレスノートです。紙1枚単位で綴じられるノートで、余った紙を無駄にすることなく使い切れます。また、印刷時にどうしても余った紙を活用した「あまり紙」も販売しており、「SlideNote」に利用することができます。

 

『進撃の巨人』と強力コラボ!エコな木材商品で脱プラスチックを目指す「トライウッドエコショップ」さん

大分県日田市で林業と木材加工業を営む企業。林業を次世代に引き継ぐための活動と、マンガ「進撃の巨人」等とのコラボで注目の国産材を使ったオリジナル木製小物の開発経緯について伺いました。丸太を建築資材にすると、木材として使えるのは55%程度で、あとは廃棄するしかありません。木製小物の加工で大幅に廃棄量が減ったわけではありませんが、1本の日田杉が生み出す経済効果が高くなることで、結果的に山の保全につながります。

 

長崎のおいしい煮干しを全国へ!漁師の伝統から思わぬヒットを生み出した「天洋丸」さん

長崎県雲仙市に面した橘湾(たちばなわん)で、煮干しの原料となるカタクチイワシを中心としたまき網漁業を営んでいる漁業者。煮干しを使った加工品作りのほか、水産加工食品などの販売も行っています。漁網をリサイクルした「エコたわし」が、2021年には海の環境保全につながる点、カットして使いやすい点、デザインのシンプルさなどが評価され「長崎デザインアワード2021」で大賞を受賞。

 

Ally(アライ)の仲間と作る“虹色の伝統的工芸品”を伊賀市から全国へ 「僕らの移住生活」さん

Ally(アライ)※ の仲間たちと伊賀の伝統工芸であるレインボーカラーの「伊賀組紐」「伊賀焼」をそれぞれ「虹紐」「虹焼」と名付けて製造販売するプロジェクトの経緯について、伺いました。

※ LGBTを理解・支援する人のこと

 

夢に共感して応援してくれる人たちと一緒にブランドを育てていく。岡山のデニムブランド「ITONAMI」さん -ショップインタビュー

岡山県倉敷市の児島というデニムの一大産地で、瀬戸内地域のデニム工場の力を世界に届けていきたいと考えて製品づくりをしている。デニム回収のプロジェクト「FUKKOKU」では、個人の不要になったデニムを預かり、それをもう一度綿に戻して糸にして、新たに再生したデニム製品を作り、販売。

 

「メルカリShops」では、今後もこうした社会的な取り組みを行っているショップさんにもどんどん加わって欲しいと思っており、政策企画チームでもこうしたショップさんとの連携も進めていきたいと思っています。

(布施 健太郎)