新潟大学の大学生と加茂市が連携し、市民から集めたリユース品の「メルカリShops」での販売を開始

販売開始を発表した藤田 明美 加茂市長と新潟大学の学生の皆さん

7月3日、加茂市役所にて、藤田 明美 加茂市長の参加のもと、新潟大学、加茂市、メルカリによる「メルカリShopsを活用した循環型社会推進プロジェクト」の販売開始発表会が開催され、商品の販売が始まりました。

この取り組みは、新潟大学創生学部1年生のフィールドスタディーズの授業の一環として実施されたものです。参加学生と加茂市が協力し、加茂市内におけるリユースのさらなる推進を目指しています。

加茂市は、2022年5月にメルカリと連携し、日本で初めて「メルカリShops」を通じて粗大ごみの販売を開始した自治体です。同時に「メルカリエコボックス」を市民に配布し、市内のリユース推進を図ってきました。また、同年6月にはメルカリと連携協定を締結しています。

過去の加茂市の記事や、市長のインタビュー記事などはこちらになります。

 

「メルカリエコボックス」を活用したリユース品の募集

今回のプロジェクトでは、この「メルカリエコボックス」が活用されました。市役所をはじめとする市内公共施設7ヶ所と、新潟大学内2ヶ所に設置され、加茂市民および新潟大学の学生に、リユース可能な物品の提供と、加茂市内でのリユース推進が呼びかけられました。

その結果、わずか1週間で200点以上のリユース品が集まりました。集まった品には、レトロなかき氷機やランタン、バーベキューグリルといったものから、子ども服や絵本まで、多岐にわたる品々が含まれており、学生たちもその集荷数に驚いたといいます。発表会当日には、市民の思いが込められた品々の中から厳選された10品が販売開始されました。これらの商品は、加茂市の「メルカリShops」アカウントで販売されています。

加茂市の「メルカリShops」のショップは以下になります。

 

学生が感じた手応えと今後の展望

販売開始発表会で発表を行った学生たちは、「新聞記事を見て、「メルカリエコボックス」にためていたものの寄付を決意した」「大学内での呼びかけから、まだ使えるものに気づいて提供することにした」といった市民の声を聞き、自分たちの活動が社会に与える影響を再認識したそうです。

学生たちは、リユースに対して一歩を踏み出せない方や、リユースよりも「捨てる」を選択する方がいるという現状に課題を感じています。本プロジェクトを通じて、リユースへの関心を高め、「捨てる」以外の選択肢に目を向けてもらうことにつながればとのことです。

今回の活動は、「一人ひとりがリユースに向けて行動できる」社会の実現を目標に掲げています。リユース意識を持つ人々が自ら行動を起こせるような社会の構築、そしてプロジェクト終了後も続くリユース活動や循環型社会の形成に、今後も取り組んでいきたいとのことです。

メルカリは、政策企画参事の高橋亮平がプログラム提供や授業の実施で協力しており、今後もこのような大学や各自治体との連携を通じて、「捨てる」を減らすことで、サーキュラーエコノミーの実現に貢献していきます。

高橋 亮平