「捨てるをへらす」を学ぶ新教材「地球を救え!リユース探検隊」の無償提供を開始

メルカリは、「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」というミッションを掲げています。

そのためにメルカリは、モノやお金の価値について、学校の教科書だけでは学べない、実践的な学びが得られる教育プログラムを無償公開し、学校教育やご家庭などで自由にダウンロードをしてお使いいただけるようにすることで、一人でも多くの人の意識と行動変容につなげていきたいと考えています。

その実現に向けた取り組みの一つとして、次世代を担う子どもたちへ向けた教育プログラムや実践事例を「mercari education」で無償公開しており、これまでも、お金やモノの大切さを学ぶワークショップ教材などを提供してきました。今回新たな教材として3Rのひとつである「リユース」を楽しく学び、「捨てるをへらす」という地球の未来を守るために必要な行動を自分ごととして捉えることができるようになるための小学生向けの教材「地球を救え!リユース探検隊」を公開しました。本教材はデコ活(脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動)の公式サイトにおいて、脱炭素に繋がる新しい豊かな暮らしを支える取組、製品・サービスとして登録いただいております。

 

「リユース」をもっと身近へ

3R(リデュース・リユース・リサイクル)。誰もが一度は耳にしたことのある言葉だと思います。しかし、リデュースやリサイクルに比べて「リユース」は、言葉の認知度は高いものの、具体的な実践方法があまり思い浮かばないという方が多いのではないでしょうか。

学校でも3R(リデュース・リユース・リサイクル)に関する教育が行われていますが、「具体的にどのような行動がリユースになるのかよくわからない」「リユースによって環境問題に貢献できるイメージが思い浮かばない」といった声をいただくことがありました。
自分にとって不要になったモノをフリマアプリを通じて、それを欲しいと思ってくれる人に届ける。これも「リユース」のひとつです。
特にこれからの未来を創っていく子どもたちに、不要になったモノを「捨てる」以外にも選択肢があることを、知識としてだけでなく、体験として届けたい。リユースを「自分にも今日からできること」として捉えてほしい。そんな想いから、新たに小学校3年生以上を主な対象として、ストーリー形式でお子さんと大人が対話をしながら楽しくリユースやサーキュラーエコノミー(循環経済)を学ぶことができる教材「地球を救え!リユース探検隊」を制作することとなりました。

 

「地球を救え!リユース探検隊」3つのミッション

このワークブックは、子どもたちが「リユース探検隊」の一員となり、環境問題を解決するヒントを探す冒険をしていくストーリー形式の教材となっています。架空の世界という設定ではあるものの、ただ学ぶだけでなく、物語の主人公として没入できるよう、イラストや世界観にもこだわりました。

【ステージ1:ゴミであふれた草原】 

探検隊が最初に訪れるのは、モノが捨てられ、ゴミの山となってしまった草原。悲しそうな顔をしたライオンに出会い、「どうしてこんなにゴミがあるの?」という問いからミッションが始まります。

3Rをキーワードとして捉えるだけではなく、「マイバッグを使うのは?」「着なくなった服は?」と、身近なアイテムを例に、3Rのうちどの「R」に関係性が深いかを考えることで、自分たちの生活と環境問題のつながりを実感できるようになっています。

【ステージ2:溶けていく氷山】 

次の舞台は、温暖化で氷山が溶け始めている場所です。住む場所を失いそうなペンギンたちを救うため、リユースがCO2削減にどれだけ貢献するのかを、具体的な数値で学びます。ここでは、環境省が推進する「デコ活(脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動)」にも触れ、リユースが個人だけに止まらず、社会全体の脱炭素にもつながる大きなアクションであることを伝えます。
また、フリマアプリ「メルカリ」による温室効果ガスの削減貢献量について、毎年公開しているImpact Reportの内容をもとにクイズ形式で触れています。

【ステージ3:木がなくなっていく森】

最後のミッションは、実践編です。森の木がどんどん切られていく現状を知り、使い終わったモノを捨てて新しいモノを作り続けることの環境への影響を考えます。

そして、「捨てるをへらす」のアプローチの具体的な事例を体験するために、フリマアプリ「メルカリ」の画像検索機能を使い、家にある「いらなくなったモノ」をカメラで写すことでアプリ上でどのように取引されているかを調べます。自分にとっては不要になったモノが、他の誰かにとって価値があることを体験的に学び、「捨てる」以外の選択肢に気づくきっかけを創出します。

このように、子どもたちがストーリーの中で、環境問題を自分ごととして捉え、リユースを学べるようになっています。

 

「捨てるをへらす」をさらに進める

8月8日・9日、秋葉原で開催されたイベント「リユースの日〜笑顔をつないで、未来のチカラに。〜」に、今回の教材を使ったブースを出展しました。猛暑にもかかわらず、2日間で多くのご家族にご参加いただきました。

イベントの様子は、こちらの記事もご覧ください。

「リユース探検隊」で体験した発見や驚きが、多くの子どもたちにとって、モノを大切にする心や、地球の未来を考えるきっかけとなることを願っています。そして、ご家庭で「捨てるをへらす」活動が生まれる一助となれば、これ以上に嬉しいことはありません。

メルカリはこれからも、「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」というグループミッションのもと、循環経済(サーキュラーエコノミー)を実現するための取り組みを進めて参ります。

(小林駿斗・齋藤良和