
10月23日、熊本市立城西小学校で、5年生105名を対象に高校生たちが講師となり、「メルカリかんさつ帳」の授業を実施しました。
今回実施された「メルカリかんさつ帳」のプログラムは、「メルカリ」を通じて、モノとお金の価値と、リユースを学ぶ、小学生向けの教育プログラムです。子どもたちが、使わなくなったモノなどを実際に「メルカリ」に出品することを想定し、その価値をどう次の方につないでいくかを考えながら、ひとつ ひとつの「もちもの」について記録をしていくワークブック「メルカリかんさつ帳」を使って学んでいきます。不要になったものを観察し、リユースを意識しながら「メルカリ」の出品を疑似的に体験することで、リユースが環境負荷の軽減につながることや価格と利益の仕組みを学ぶことができます。
このプログラムを通じてモノを捨てない選択肢や、モノを大切に使う気持ちを育み、これからの世界を生きていく子どもたちが、限りある地球資源を大切に使う循環型社会やリユースについて考えるきっかけを醸成していきます。
「メルカリかんさつ帳」のプログラムについては、以下の「mercari education」からもダウンロードして活用していただけます。
昨年は、このプログラムを使い、メルカリの教育担当の社員が実際に、熊本市立池上小学校、千葉市立生浜東小学校、熊本市立桜木東小学校、岐阜市立則武小学校の4校で実践しました。
この際の報告記事も合わせてご覧ください。熊本市教育委員会とは、上記の池上小、桜木東小の取り組みと同様に、今回、講師を務めた高校生たちの熊本市立千原台高等学校とは、「メルカリShops」を活用した実際にモノを売る授業など多くの取り組みを実施してきました。
今年も既に以下のような取り組みを行い、多くのメディアでも取り上げていただきました。

こうした中で、千原台高校の高校生たちが、これまでメルカリが派遣した講師や、各学校の先生方が行ってきた小学校でのプログラムの実施を自分たちでできないかと考えました。
生徒たち自らが担当の教員などと小学校に提案し、今回、この提案が実現し、10月23日の5限と6限の時間を使って初回の授業が行われました。
5年生の全3クラスで実施され、このプロジェクトを実施する「メルカリShops」ゼミの高校生たち7人は3チームに分かれ、各クラスで講師役を務めました。
小学生は各クラスごとに5,6人の班に分かれ、3Rなど循環型社会について学んだのち、それぞれの班で準備されたものから2つの商品候補を選び、どちらが売れそうかと考えました。

商品を1つに絞った上で、各グループで出品することに決めた商品を「メルカリかんさつ帳」を使って擬似出品していく作業を行いました。
モノの価値をさまざまな視点から考え、出品を疑似的に体験することで、利益の仕組みなどお金の価値も学ぶことができます。このプログラムを通じてモノを捨てない選択肢や、モノを大切に使う気持ちを育み、これからの世界を生きていく子どもたちが、限りある地球資源を大切に使う循環型社会について考えるきっかけになりました。

プログラムが終わると、子どもたちはタブレットで感想を記入しました。今の小学校ではこうしたことがスタンダードに行われるようになっています。
この中から数名が感想を発表し、初回の授業は終了となりました。
「メルカリかんさつ帳」のプログラムは、授業を実践した子どもたちがにリユースの取り組みについて関心を持ってもらうためのプログラムですが、高校生が講師になったことで、普段の授業や大人たちから学ぶのとは異なる関係性の中で、関心を持って学ぶ機会になったのではないかと感じられます。また講師役を務めた高校生達たちにとっても普段の教育現場とは逆に教える立場を経験して、多様な学びになったのではないかと考えられます。

こうした取り組みが、地域におけるリユースや循環型社会の推進につながれば何よりです。
メルカリでは引き続き、「捨てるをへらす」ことができるサーキュラーエコノミーの実現を目指していきます。
(高橋 亮平)