メルカリのカルチャーが体現された社内勉強会とは?

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今年4月より岐阜市からメルカリへ派遣研修をしている今井田です。

「自治体からなぜメルカリに?」と意外に思われる方もいらっしゃると思いますが、それには理由があります。昨今の国を上げたDX推進については自治体でも例外なく取り組んでおり、岐阜市はこのDX推進の研修先などとして職員をメルカリへ派遣しています。コロナ禍でのメルカリでの働き方は出社を前提としないリモートワーク※1であり、民間企業の中でもDXの先進を行く企業ですので、ここでの経験や知識を自治体に持ち帰ることが派遣研修として働く私の命題だと思っています。

※1 メルカリ、多様な働き方を尊重した 「メルカリ・ニューノーマル・ワークスタイル “YOUR CHOICE”」の導入を開始(https://about.mercari.com/press/news/articles/20210901_yourchoice/

さて、今回のmerpoliで取り上げるのはそんな日々学ぶ側の立場の私が、反対に、メルカリ社員の皆さんに自治体職員としての知識や考えをお伝えする場に登壇することになった企画についてです。

その企画は社内勉強会である「ゆるふわ時事」という、メルカリで働く一人の社員が自ら企画し、登壇者と参加者を社内で募って実施しているものです。今回のテーマは「行政・民間のデジタル化を学ぼう、私たちに活かせることを考えよう」で、デジタル化やDX推進について、行政と民間の目線で現状や課題を学ぶ企画でした。なお、今回は、コロナ禍でもありオンラインでの開催でした。

お話をしたのは、多くの民間企業のDXを手がけている横山 翔(@yuzutas0)さんと地方自治体職員である私の2名。そして、今回の企画を行ったPRチームの鈴木 万里奈(@Marina)さんがモデレーターとして勉強会を取り仕切りました。また、オブザーバーとしてメルカリPMの横田 結(@yui)さんにも参加いただいています。

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各々語った内容は以下の通りです。

横山> DX自体の解釈、DXが叫ばれる背景、民間企業におけるDXの事例と課題について具体的な事例を交えて紹介。

今井田> 基礎自治体の現状、DX・デジタル化の必要性やボトルネックについて具体的な事例を交えて紹介。

2人が発言している間には社内情報コミュニケーションツールのSlack上で、参加者による意見や共感、質問などが飛び交います。こういった光景は”Trust & Openness”をカルチャーとするメルカリならではではないかと思いました。この後、ディスカッションタイムで参加者からの質問への回答などを経て勉強会は終了しました。また、横田さんからもデジタル化における民間人材の必要性などのコメントをいただきました。

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今回、この企画に参加させていただき、こうした自主企画がやれていること自体がメルカリらしいのではないかと思い、このような勉強会を、自ら企画し、実施するメルカリ社員はどのような人物なのか。なぜ、こうした企画を企画しようと思ったのかなど、企画した鈴木 万里奈(@Marina)さんにお話を伺いましたので紹介します。

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今井田> まず、メルカリに入社した経緯を教えてください。

鈴木> 日本の良さを海外に発信したいという思いを軸に就職活動をしました。特に、身の回りの電化製品が日本のメーカーから海外メーカーになるなど誇れるものが減ってきていると感じていたところで、就職も日系メーカー(ものづくり)や日本の良いものを外に伝えられる団体なども受けていました。

今井田> そのような中、メルカリに入社したのはなぜですか。

鈴木> いち利用者としてメルカリを活用していて、サービス自体がサステナブルだと思っていましたし、私の代から新卒採用を始めることを知って受けたのがきっかけです。メルカリも日本初で世界に挑戦する会社だ、日本から世界に発信することができる企業だと思って入社しました。

今井田> まさに現在、PRチームに所属してメルカリを発信している訳ですが、この社内勉強会を企画した経緯など教えてください。

鈴木> 私は何でも知りたがる性格なことと、自分の良いと思っていることを周りに伝えたいという思いを持っています。「百聞は一見に如かず」なので、自分で一定調べたらプロフェッショナルに聞きたいタイプでもあります。ですので、自分だけが社内のプロフェッショナルに聞くのではなく、せっかくなら社内イベントにして、社員の皆さんにも知ってもらおうと思ったことがきっかけです。

今井田> この勉強会のタイトルは「ゆるふわ時事」ですが、時事問題を取り上げようと考えたのはなぜですか。

鈴木> 日頃から時事問題を見て「なんでこう発言したのか」「なんでこういう仕組みなのか」など気になることが多かったんです。6月にこの第2回を開催したのですが、初回は政治・行政の組織構造をD&I視点で考えるという内容を実施しました。社内イベントにするなら継続性が大事なので、今後、取り扱う話題を時事問題にしようということで「ゆるふわ時事」になったんです。

今井田> 第2回のテーマを「行政・民間のデジタル化」に決めた経緯を教えてください。

鈴木> DXという言葉をニュースでも目にする機会が増えたことがきっかけで、DX関連のテーマで実施しようと思いました。メルカリでも「DXソウゾウ会議」※2などを行っていたので、時事テーマとして社員にも相性が良いテーマだと感じました。そこで、社内で登壇してくれる人を探したところ、行政の現場が分かる今井田(@imaida)さん、民間のDXについて詳しい横山(@yuzutas0)さんの2人に参加いただきました。

今井田> 今後考えているテーマはありますか。

鈴木> 時事問題なので、テーマはあえてストックしないようにしています。これまで開催後に参加者アンケートを行っていて、どの分野に関心があるかを取っているので、そこから大きくはずれないような意識はしていますね。経済とか国際、次は宇宙とか?笑

今井田> この企画を通して社員の皆さんに何を期待したいですか。

鈴木> 社内にはプロフェッショナルな人材が多いので、その人達に光をあてることで持っているノウハウや考え方を共有し、より良い企業・組織作りのきっかけにしたいと考えています。

※2 メルカリの「DXチャレンジ」を流行りで終わらせない!Corporate Governanceチームのonoaiさんとトーク(https://mercan.mercari.com/articles/24991/

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メルカリでは企業としてのミッションを達成するための社員の行動指針として、Go Bold(大胆にやろう)、All for One(全ては成功のために)、Be a Pro(プロフェッショナルであれ)という3つのバリューを掲げています。

今回登壇することとなったこの勉強会もGo BoldでAll for Oneな企画であり、自分自身の専門性を活かすことができたということでBe a Proでもありました。まさにメルカリのカルチャーが体現されたものだと感じます。

私自身、自治体からの派遣研修生としてこれからもメルカリで学び、そのカルチャーを体感し、吸収していきたいと強く思います。

そして、メルカリの社内にはプロフェッショナルな専門性を持った社員が多くいて、このように社内に知識を共有できる機会があります。このような社内勉強会を様々な企業や団体でも実践することが組織作りにとって大切であるとも感じます。

(今井田 浩嗣)

 

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プロフィール

鈴木 万里奈(Marina Suzuki)

2018年に新卒初のPRとしてメルカリへ入社、D&Iチームの立ち上げも行う。高校2年次に1年間、チェコへ交換留学。大学2年次に試験に合格し、国費で国連東ティモールへ勤務。UN WomenにてWPS・CEDAW等女性のエンパワメントに関する広報補佐官を担当。趣味は観劇とアウトドア全般。

 

今井田 浩嗣(Koji Imaida)

2009年に岐阜市役所入庁。税務や広報に従事し、その間、岐阜県庁、観光協会への出向を経験。直近の所属である広報広聴課ではシティプロモーションを担当。2021年4月よりメルカリに派遣研修中で、現在は会長室政策企画に所属し自治体連携やメルカリ寄付などの業務を担当。