蒲郡市が粗大ごみを「メルカリShops」で販売した環境省の実証事業の報告書を公開

メルカリが実施協力した、環境省の「令和5年度使用済製品等のリユースに関する自治体モデル実証事業」に採択・実施された蒲郡市の「高齢者の力でリユースに関する自治体モデル実証事業」(以下、本事業)の報告書が、蒲郡市のHPで公開されました。

蒲郡市 高齢者の力でリユース推進! 粗大ごみのネット販売によるサーキュラーエコノミーモデル化事業 事業報告書(蒲郡市)(PDF)

環境省 令和5年度 適正なリユースの促進及び違法な不用品回収業者対策に向けた調査・検討業務報告書(1/3)(PDF)

本事業では、2023年10月~12月にかけて、蒲郡市クリーンセンターに市民から持ち込まれた粗大ごみのうち、リユース可能な資源を選別し、出品から梱包、発送までの作業をシルバー人材センターへ委託して、Eコマースプラットフォーム「メルカリShops」にて販売しました。

出品量を増やし粗大ごみのリユースを積極的に実施することで市民のリユース意識の向上につなげるとともに、高齢者の雇用を創出し、委託業務を「がまごおりモデル」としてワンパッケージ化することで、他の自治体へ横展開を図ることが目的です。

本事業では、配送モデル(10~11月実施)と現地引き取りモデル(12月実施)の2つのビジネスモデルにチャレンジしています。

それぞれのモデルにおいて、収支分析やCO2の削減量、商品分析、商圏分析、業務フロー分析を実施し、課題と対応方法の検討を行っています。また、配送と現地引き取りの「ハイブリッドモデル」の検討も行い、全国の自治体がそれぞれに合ったモデルが選択可能となっています。

シルバー人材センターの作業者へのヒアリングでは、「もともと「メルカリ」は知っていたが利用したことはなく、難しいものだと思っていたが、やってみると簡単で特に苦労したことはなかった。」、「自分でも「メルカリ」を利用して出品したい。」といった声をいただきました。

同時に実施した市民アンケートでは「蒲郡市が行っている取り組みを知って誰かに譲ったり、バザーに出すなどご自身がリユースするという意識は変わりましたか。」という質問に対し、46.5%が意識が変わったと回答しました。

また、ハイブリッドモデルも含め全国の自治体への横展開に向けたポイントについても解説しており、末尾にはオペレーションに使用する様式も掲載しています。

自治体の皆様は、他に不明な点がありましたら、蒲郡市の本事業報告書の掲載されているHPから、蒲郡市にお問い合わせください。

売上だけではなく、CO2の削減量、ごみ処理費用の軽減、市民等のリユース意識の醸成等を鑑み、「メルカリShops」の出店をご検討してもらえればと思います。

メルカリは、各自治体との取り組みを通じ、「捨てる」をへらすことで、循環型社会の実現に貢献していきます。

布施 健太郎 

自治体さま、自治体関連の企業・各種団体さま

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