熊本市が「メルカリShops」の教育活用を開始。第一弾は市立高校1年生が自宅の不要品を販売

熊本市は、9月12日より「メルカリShops」の市公式ショップの教育活用を開始しました。

第一弾として、熊本市立千原台高等学校(以下、千原台高校)情報科1年生の「ビジネス基礎」の授業において、千原台高校の1年生120名が、自宅からまだ使えるものを持参し、グループごとに「どれが売れるだろうか」、「いくらで売れるのか」などを考え、熊本市の「メルカリShops」のショップで販売を開始しました。

今回の授業では、熊本市が取得した「メルカリShops」のアカウントを使用することや、行政と学校とメルカリが連携して「メルカリShops」で販売することを授業のなかに組み込んだことが、大きな特徴です。こうした産官学連携を踏まえながら、まず1年生の段階からEC市場の現状を学ぶために授業内容が企画されました。

授業のなかで実際に「メルカリShops」を生徒が利用し、販売方法や商品の発送方法などを実践的に体験することで、ECについての知識を深めることやその課題を見つけ解決することを目的としています。

9月12日の授業では、情報科の1年生4クラス120名を60名ずつの2つのクラスに分け、それぞれ100分の授業を行いました。

授業は5名ずつのグループに別れ、メルカリ政策企画参事の高橋亮平を講師に、ECや「メルカリShops」についての講義を受けた上で、生徒が持ち寄ったまだ活用できる不要品を「どうすれば購入してもらえるか」などを考えて、まず各グループでます1品を「メルカリShops」で販売開始しました。

高校生たちのECによる販売実習ですので、ぜひ欲しい商品などがあれば、購入していただければと思います。

授業の様子は、フジテレビ系列のTKUテレビ熊本でも取り上げられました。

今後は授業で学んだことを生かしながら、授業以外の時間も使ってグループで協力し、各グループで持参したそのほかの不要品についても随時商品として追加していく予定です。

10月3日を売上の集約及び振り返りの時間とし、「『メルカリShops』で売れやすかったものはどのようなものだったか?」「売れ残ったものは、なぜ売れ残ったのか?」など、その成果と課題についてクラスで情報を共有することで、EC市場の現状について考察していきます。

また、今回の産官学連携についての取り組みの第二弾として、情報科3年生の「総合実践」の授業も開始しており、千原台高校では毎年、「千原台マーケット」という販売実習をおこなっており、12月2日のこの販売実習と連携したECによるネット販売を11月3日から行う準備をしています。生徒会活動などとの連携や、学校の備品等を生徒が販売することも計画しており、今後も引き続き展開していく予定です。

千原台高校では昨年、少人数のゼミ形式の授業である「課題研究」で情報科の3年生10人が、市内事業者のEC化を提案し、事業者の「メルカリShops」出店やセット商品の開発、販売などを行う授業を実施していました。

「メルカリShops」を活用したPBL教育の取り組みは、先日の記事でも紹介しましたが、今年は、今回の熊本市立千原台高等学校をはじめ全国の5つの学校で実践していますので、今後も順次各校の進捗を報告していく予定です。

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高橋 亮平