国際知的財産保護フォーラムで「メルカリ」の模倣品対策について講演をしました

8月30日に開催された国際知的財産保護フォーラム(IIPPF)のインターネットプロジェクトチームの定例会合にメルカリ政策企画マネージャーの岡本 洋平が出席し、「メルカリ」の模倣品対策の取組について講演をしました。

IIPPFとは、知的財産権侵害問題の解決をめざす企業・団体の集まりです。およそ300の企業・団体が加盟し、模倣品・海賊版などの海外における知的財産権侵害の問題解決のために活動をしています。

今回メルカリが会合に出席したインターネットプロジェクトチームとは、IIPPFの中に4つあるプロジェクトチームのうちの1つで、世界各国・地域のインターネット上での知的財産権侵害及び対策調査や、国内外のECプラットフォーマーとの意見交換等を行っています。

今回の定例会合では、会員企業による模倣品対策の事例の共有が行われたのち、メルカリからの講演を行いました。講演では、メルカリが行っている模倣品対策の取り組みについて、今年3月に提供を開始した「あんしん鑑定」を中心にご紹介しました。

 

メルカリの「あんしん鑑定」とは?

「あんしん鑑定」とは、「メルカリ」で出品された商品について、正規品か否かの鑑定を依頼できるサービスです。

「あんしん鑑定」を利用することで、出品者から発送された商品が鑑定事業者に届けられ、鑑定事業者の規定する鑑定基準を満たしていると判定された場合には商品が購入者に送られます。一方で、当該商品が鑑定基準を満たさず正規品と断定できない場合には取引は自動的にキャンセルとなり、商品は出品者に返送され、購入者が支払った商品代金と鑑定手数料があわせて返金されます。

この仕組みにより、お客様により安心・安全に商品を購入いただくことが可能になります。

メルカリから、こうした「あんしん鑑定」のサービス内容や、これまでの手ごたえ、今後の展望についてご説明したのち、「あんしん鑑定」サービスを提供しているIVA株式会社(以下、IVA)の相原 嘉夫社長にも登壇をいただきました。

IVAは、国内最大級の真贋鑑定サービス「フェイクバスターズ」を運営する鑑定事業者です。 相原社長からは、IVA独自のAIを用いた画像による鑑定など、「あんしん鑑定」の技術的な面を中心にご説明いただきました。

メルカリとIVAの講演に対しては、各ブランドの権利者企業を中心とした出席者のみなさまから多くの質問やご意見が寄せられ、権利者・プラットフォーマー・鑑定事業者というそれぞれ異なる立場から、インターネット取引における模倣品対策について、有意義な意見交換を行うことができました。

メルカリでは引き続き、関係する企業・団体のみなさまとも連携をしながら、模倣品対策の取り組みを進めてまいります。

(小塚 星一郎)