高校生による熊本市リユース化プロジェクト!市役所や商店街等で回収し「メルカリShops」で販売開始<熊本市立千原台高等学校>

9月9日、熊本市立千原台高等学校(以下、千原台高校)の体育館で、情報ビジネス探究科の1,2年生約240名が体育館に集まり、「高校生による熊本市リユース化プロジェクト!」により、熊本市内から集められたリユース品の「メルカリShops」での販売開始発表会が行われました。

高校生が自治体や地域の商店街、事業者などと連携してリユース品を集め、「メルカリShops」で販売する取り組みを行うのは全国で初めての取り組みです。

メルカリでは、今年からサーキュラーエコノミー推進の教育プログラムに取り組んでおり、今回の取り組みは高校生向けのプログラム実施の第1弾になります。

今回、販売開始された千原台高校による「メルカリShops」のショップはこちらです。

千原台高校でのメルカリによる教育実践は2019年から行っており、今年で6年目となります。

今年度前半では、情報ビジネス探究科2年生120名が「マーケティング」の授業の中で、熊本市役所・新市街商店街・白羊保育園・大原学園熊本校といった地域の企業や行政などの協力のもと不要品を集め、「捨てる」から「届ける」に変えることで、熊本市においてSDGsの達成とサーキュラーエコノミーの実現に向け、「熊本市リユース化プロジェクト」と名付けて実証実験を実施しています。

学校側は、「企業や行政などで使わなくなった不要品を生徒自らが回収し、ECを活用して、それらを必要とする人へ届けることで、SDGsの達成やECを実践的・体験的に学習する」「循環型社会について興味・関心を抱き、実現を図るという課題を創造的・協働的に解決する資質や能力を身につける」という2点を今回のプログラムによるめざすべき教育効果と位置付けて実施しました。

1クラス30人の生徒を5名ずつのグループになってもらい、1学期終業式の日には「メルカリエコボックス」を各協力事業所に設置しに行きました。

7月に各協力事業者に「メルカリエコボックス」を設置した際の記事はこちらになります。

集まったリユース品から発表会までに商品として出品するものを選定する高校生たち

その後、夏休み期間中も1週ずつ担当のグループを決めて定期的な不要品の回収を行い、「ターゲットは誰にするのか」「梱包方法はなにが最適か」「送料はいくらになるのか」「販売金額はいくらにするのか」などを考察し、今回48品の商品の販売に向けて準備を進めてきました。販売は9月末までを予定しており、授業は、販売結果までをまとめて10月7日に実証実験の検証を行う予定です。

今回のプロジェクトにおいては、熊本市役所・新市街商店街・白羊保育園・大原学園熊本校といった地域の企業や行政の協力が手厚く、それぞれの関係者にも呼びかけてもらえた他、共感してくれる方も多く、想定以上に多くのリユース品をご提供いただきました。

生徒たちは発表会で販売開始する商品を色々と考えて選定したようです。

出店ボタンを押した生徒会長と校長先生

9月9日は、各クラス代表の生徒たちが自分達のクラスの商品や販売戦略などについて発表し、校長先生と生徒会長でもある生徒が代表して「出店」のボタンを一緒に押し、「メルカリShops」での販売が開始されました。

頑張ってきた高校生たちの晴れの舞台に、感動されている先生方もいました。

この日もそうですが、今回のプログラムを多くのメディアにも取材いただくなど、高校生が社会課題の解決に取り組もうとすることにも関心を持ってもらえたようです。

こうした高校生たちによる「メルカリShops」での販売の取り組みは、地域におけるリユースを推進していくためのきっかけにとも考えており、ぜひ、欲しいものがあれば、購入することで応援していただけと思います。

メルカリでは引き続き、「捨てる」をへらすことができるサーキュラーエコノミーの実現を目指していきます。

高橋 亮平