福岡女子商業高等学校が那珂川市・メルカリ・SPINNSと連携して集めた古着をアップサイクルして「メルカリShops」で販売開始

高校生が衣服を集めてアップサイクルして「メルカリShops」で販売

10月31日、福岡女子商業高等学校で、学校のある那珂川市内から集められた衣服などをアップサイクルした商品の「メルカリShops」での販売開始発表会が行われました。

発表会には、今回、那珂川市役所に「メルカリエコボックス」を設置し、市民に不要となった衣服類の提供を呼びかけてくれた那珂川市から武末 茂喜 那珂川市長にも参加いただき、今回のプロジェクトとアップサイクル商品の作成に携わった福岡女子商業高等学校のSPINNS部・マーケティングlab.・キカクブ・有志の生徒たちが販売戦略やアップサイクルした商品の説明などの発表を行いました。

福岡女子商業高等学校の「メルカリShops」のショップはこちら

高校生が自治体などと連携してリユース品を集め、「メルカリShops」で販売する取り組みは、先日紹介した熊本市立千原台高等学校、愛知芸術高等専修学校等の取り組みに次いで全国で3例目で、集めた衣服をアップサイクルして「メルカリShops」で販売する取り組みは、全国で2例目の取り組みになります。

他校の取り組みは以下も参照ください。

 

アパレルブランドと連携した「SPINNS部」によるアップサイクル

SPINNS部の生徒たち

福岡女子商業高等学校には、アパレルブランドであるSPINNSと連携した「SPINNS部」があります。

「SPINNS部」では、これまでも役目を終えた衣服などをアップサイクルして、新たな服を作成してファッションショーなどを行ったり、小物などを作って販売するなどの実践を行ってきており、今回はさらにメルカリと連携することで「メルカリShops」によるEC販売にも取り組んでいこうという取り組みでもあります。

今回の衣服をアップサイクルして販売するという取り組みは、まさにこうした高校生たちがこれまで活動してきた経験を活かした取り組みとなりました。

「メルカリShops」で販売する商品の写真撮影をする生徒たち

今回の取り組みは、夏休み前の7月から開始しており、初回授業では、メルカリ政策企画参事の高橋 亮平が、今回のプロジェクト全体の説明やマインドセット、「メルカリShops」での販売や商品の出品、販売のポイントなどについて伝えることからスタートし、生徒の皆さんで、商品開発の戦略策定、企画、アップサイクルなどに取り組んでもらいました。

プロジェクト開始の講演をするメルカリ高橋亮平

 

地元の那珂川市や地域の小中学校、事業者と連携して古着回収を実施

那珂川市内で回収した古着は658枚、305kg

今回の取り組みは、高校生が創る「サステナブルな地域づくり」をテーマとしたプロジェクトでもありました。

このプロジェクトに賛同してくれた地元の那珂川市が、市役所入口の一番目立つ場所に「メルカリエコボックス」を設置して、市民の皆さんに古着回収とリユース推進の必要性を伝えてもらい、市のHPでも紹介してもらいました。

市役所にメルカリエコボックスの設置や衣服の回収を依頼する生徒

こうした取り組みもあり、那珂川市の市民の皆さんから、まだ使える多くの衣服の不要品をご提供いただきました。

協力は、自治体に止まらず、地元の片縄小学校・岩戸北小学校・那珂川北中学校、愛しとーと、マルサン醤油、ネクステップ、ManaMana、古民家 結など多くの学校、事業者が、この福岡女子商業高等学校が行ったプロジェクトのコンセプトに共感し、協力してくれました。

店舗にメルカリエコボックスの設置を依頼する生徒

 

商品のアップサイクルからSNSでの情報発信まで全て高校生たちが実施

商品を作成するSPINNS部の生徒や、商品の仕分けを行う生徒たち

商品のアップサイクルからSNSでの情報発信まで全て高校生たちが実施しました。

SPINNS部の生徒は、集まった商品をアップサイクルさせた商品の作成に取り組み、有志のメンバーが回収した衣類の仕分けや完成した商品の撮影などに取り組みました。

マーケティングlab.やキカクブの生徒たちは、SNSでの情報発信やイベントへの登壇、小中学校での授業実施などに取り組むなど、これまでに活動してきた様々な取り組みのノウハウを活かし、高校生たちで今回のプロジェクトを成功させようと積極的に活動しました。

生徒たちによるSNS発信やイベント・授業の様子

 

販売開始発表会には市長も参加。メディア取材も高校生が対応

この日に行われた販売開始発表会には、今回のプロジェクトに協力してくれた那珂川市から武末 茂喜 市長も出席いただきました。

右から武末 茂喜 那珂川市長、メルカリ 高橋 亮平

発表会終了後は、参加いただいたメディアの取材にも高校生のメンバーたちが積極的に対応して、商品の魅力やこのプロジェクトの目的などを説明してくれました。

販売開始発表会終了後取材対応する生徒たち

福岡女子商業高校SPINNS部などの今回のプロジェクトメンバーは、今回の販売開始をきっかけに、中期的に引き続きアップサイクルした商品の販売を継続していく予定です。こうした高校生たちによる「メルカリShops」での販売の取り組みは、地域におけるリユースを推進していくためのきっかけと考えており、ぜひ、欲しいものがあれば、購入することで応援していただけたらと思います。

メルカリでは引き続き、「捨てるをへらす」ことができるサーキュラーエコノミーの実現を目指していきます。

高橋 亮平