2025年8月8日・9日、「リユースの日」の大規模オフラインイベントが開催されました。
私たちメルカリも、リユースをより身近にする取り組みの一環として、このイベントにブースを出展し、子どもたちと保護者がリユースについて楽しく学べるワークショップを実施しました。
今回の記事では、メルカリ政策企画の小林駿斗と齋藤良和が、プロジェクトの目的から成果、今後の展望をお伝えします。
※「リユースの日」は、リユースの啓発を⽬的とした記念⽇として、2023年に一般社団法人リユース業協会によって「8月8日」に制定されました。
「リユース」を「自分ごと」へ。小学生向けの新たな学び
メルカリはこれまでも、次世代を担う子どもたちに向けた教育プログラムを提供してきました。3R（リデュース、リユース、リサイクル）については小学校でも習う機会がありますが、特にリユースをどう実践すればいいのかということや、フリマアプリ「メルカリ」でモノを売ったり買ったりすることがリユースになること、そしてそれがどのように環境や社会に貢献しているのかは、まだ知らない方もたくさんいらっしゃいます。
今回のワークショップの最大の目的は、リユースを「知る」ことに加えて、参加者にリユースの「行動に移す」きっかけを提供することでした。そこで、小学生が手軽にリユースを擬似体験できる新しい教材「地球を救え！リユース探検隊」の開発を行い、クイズ形式で楽しく学んだり、ストーリー形式で探検をするような感覚でリユースの大切さを楽しく学ぶ教材を作成しました。
子どもたちと保護者の反応に大きな手応え
今回のイベントでは、多くの参加者からポジティブな反響が寄せられました。
ワークショップのまとめでは子どもたちから「モノを捨てずにリユースをする」「いらなくなったものをフリマアプなどを使って他の人にかつようしてもらう」といった声があがりました。
保護者からは「「メルカリ」がリユースの視点で捉えられることを初めて知りました」という声や、「子どもの理解が深まったので、今度一緒に「メルカリ」に出品してみます」という声が多く寄せられました。
また、保護者とお子さんが一緒に考え、協力し合う姿も見られました。アプリの商品検索の機能などを一緒に試しながら、楽しそうにしている様子が印象的でした。お子さんだけではなく、保護者にとっても新しい発見があったのだと思います。
今回のプロジェクトを通じて、今後もメルカリとして、循環経済（サーキュラーエコノミー）の実現に向けてできることがまだまだあると感じました。参加者がリユースが社会に与える影響を知ってなるほど！と呟いたり、「これはいくらぐらいの価格になるのかな？どう思う？」と相談したりする様子などは、今後の教材やプログラムのアップデートを検討する上でも非常に参考になりました。
リユースの輪を大きく広げる
今回のイベントは、ブース出展企業を含む26社の賛同と環境省からの後援を受け、リユース業協会に加盟する6社合同で開催されたものでした。私たちも、この業界全体の協力体制に大きな意義を感じています。
フリマアプリ「メルカリ」はオンラインを主体としたサービスですが、参加企業にはオフラインや、様々な商材に強みを持つ事業者様より、リユースを身近に感じられるようなプログラムを提供されていました。今回のイベントを通じて、リユースがより身近なものとして認識され、多くの人々の行動変容に繋がるきっかけとなったのではないかと思っています。
一方で「リユース」について、どう取り組めばよいか具体的なイメージがわかないという方はまだまだ多くいます。フリマアプリ「メルカリ」を利用することはリユースの実践であり、温室効果ガスの排出を削減することができ、地球にも優しい取り組みであること。そして不要なものが誰かに渡る嬉しさをもっと多くの人に伝えていきたいと思います。
この貴重な経験を活かし、私たちは今後もリユース文化のさらなる浸透を目指していきます。
この取り組みについての対談記事をサーキュラーエコノミー総研に掲載しています。こちらもあわせてご覧ください。
（小林駿斗・齋藤良和）
