11月17日、メルカリが、総務省の「テレワーク先駆者百選」に、令和3年度新たに追加される企業に決定されました。
https://www.soumu.go.jp/main_content/000778459.pdf
この記事では、総務省が進める「テレワーク先駆者百選」の意義や、メルカリでのテレワークの活用について紹介したいと思います。
テレワーク先駆者百選とは?
「テレワーク先駆者百選」とは、テレワークの導⼊・活⽤を進めている「テレワーク先駆者」のうち、さらに⼗分な利⽤実績等が認められる企業・団体を選定・公表する制度です。
「テレワーク先駆者百選 施策概要」(総務省)( https://www.soumu.go.jp/main_content/000768987.pdf )
「テレワーク先駆者」や「テレワーク先駆者百選」は、総務省が、平成27年度から、テレワークの普及促進を目的として行っています。
テレワークの特に優れた取り組みを表彰すると共に、ベストプラクティスを「令和3年度 テレワーク先駆者百選 取り組み事例」(P.111 メルカリの取り組み事例)として共有することで、テレワークを導入・改善したいと考える企業・団体に充実した資料を提供しています。
メルカリのテレワークの取り組み
メルカリでは、2020年2月より原則在宅勤務を導入し、以降、新しい生活様式にいち早く対応し、生産性を最大化させる新しいワークスタイルの確立を目指し、さまざまな施策を行ってきました。
この中で、画一的、形式的な働き方は設定せず、 個人・チームの裁量に合わせて出社の有無や出社時間、頻度などについても自由に選択することを可能にするなど、組織の多様性に合わせた新たな働き方を検証し、Work From Homeガイドラインを策定しました。
さらに、2021年9月には、個人と組織のパフォーマンスと、メルカリが掲げるバリューの発揮がもっとも高まるワークスタイルを、社員それぞれが選択することを可能とする「YOUR CHOICE」への移行を決定しました。
メルカリのテレワークの特徴は、「ICTツールの活用」と「社内文化の共有」 です。
コミュニケーションのためのツールを強化するだけでなく、カルチャーを深く掘り下げることによって、メンバー間で「メルカリらしさ」を共有しながらテレワークできる環境を目指しています。
「ICTツールの活用」の取り組みとしては、Slack等のITコミュニケーションのためのツールの導入や、Google docを活用してクラウド上で社内資料の作成・保管・共有を行っています。
メンバー間のコミュニケーションを極力オープンに行い、メルカリ全体で情報共有を図り、オフィスで顔を合わせなくても、意思疎通や意思決定をスムーズに進めています。
政策企画チームでも、こうしたICTツールを積極的に活用しています。こちらについては、先日の政策企画チームのITオンボーディングの記事なども参考にしてもらえればと思います。
メルカリは、新型コロナウイルスの感染拡大(コロナ禍)以前からミッションやバリュー、評価方針など、グループ全体での社員同士の「共通の価値観」をまとめた「Culture doc」を作成していました。
コロナ禍以前のメルカリは、オフィスに出社することをスタンダードにしていましたが、コロナ禍になり、先述の「YOUR CHOICE」という働き方になった後も、全社員がオフィス出社していた時の、同じ場所に集まることで生まれる一体感や、そこで共有される雰囲気をテレワーク下でも損なわず、意思決定やコミュニケーションを円滑におこなうため、この「Culture doc」をはじめ土台となる「カルチャー」が明文化されていることは大きく機能しました。
今回、こうしたメルカリ社内のノウハウの一つである「Culture doc」を「メルカリ・ニューノーマル・ワークスタイル “YOUR CHOICE”」導入に伴う更新を加えた上で、社外へ公開しました。
テレワークのこれから
先ほどから紹介しているように、メルカリでは、2021年9月1日から「YOUR CHOICE」に移行しています。
「YOUR CHOICE」とは、「オフィス出社」と「リモートワーク」それぞれの利点を生かしながら、メンバーそれぞれが最も適切なワークスタイルを選択することができる制度です。
政策企画チームでも、「YOUR CHOICE」を活用したメンバーたちが、地域の魅力も発掘できる働き方を実施しています。
テレワークを活用した働き方は、一過性のものだと捉える向きもありますが、どのような環境にあっても自分らしく働く選択肢を増やすメリットがあると考えられます。
今回、「テレワーク先駆者百選」に選ばれたことにも相応しいように、「YOUR CHOICE」を含めた制度を推し進め、「メルカリらしい働き方」としてさらにアップデートしていきたいと思います。
(天野 宏、浅野 潔志)