和歌山県立紀北農芸高校・和歌山商業高校、市立船橋高校がそれぞれ第2期販売開始
今年6月に、和歌山県立和歌山商業高等学校(以下、和歌山商業高校)・和歌山県立南部高等学校(以下、南部高校)で開始したプロジェクトを紹介して以来、9月に第1期販売を開始した千葉県の船橋市立船橋高等学校(以下、市立船橋高校)、10月には熊本県の熊本市立千原台高等学校(以下、千原台高校)と、「メルカリShops」を活用した新しい教育の取組について紹介してきました。
11月7日、和歌山商業高校による第2期販売として和歌山県立紀北農芸高等学校(以下、紀北農芸高校)で製造したジャムの販売と、市立船橋高校による第2期販売として市内5事業者のEC化による販売を開始しました。
販売開始となったこの日は、和歌山商業高校、市立船橋高校のそれぞれでメディアに公開しての発表会が開催され、生徒たちは第2期の販売戦略について発表するとともに、販売開始のボタンを押しました。
地域を活性化させていくきっかけとして、ぜひ高校生たちが支援し販売開始した商品を購入いただければと思います。
市立船橋高校は、地域経済活性化のため、市内5事業者を同時EC化
今回の和歌山商業高校や市立船橋高校の取り組みは、第2期ということもあり、第1期で行った取組から、それぞれさらに踏み込んだ取組になりました。
市立船橋高校は、今年9月、地元の商店街の森田呉服店をEC化させ手拭いの販売を行いました。
第1期の成功を受け、地域経済をさらに活性化させていくきっかけにしていくため、より多くの地域事業者のEC化ができればと、一気に地域の5事業者(森田呉服店含む)をEC化しました。
今回、販売を開始したのは、オリジナルの色彩豊かな野球グローブを作成している「VIREITER Baseball」、瞬〆すずき等ブランド魚の加工販売を行っている「海光物産」、地元の名産である海苔を石焼にして販売する「金庄茶茶」、地元の洋菓子の名店「ル カフェ ドゥ ポム」を加えた5事業者です。
今回11/7から販売開始となった各ショップと主な商品は以下の通りです。
①VIREITER Baseball
②海光物産
【海光物産×市立船橋】瞬〆・野〆すずき食べ比べセット(瞬〆1枚、野〆1枚)
③千葉の逸品 金庄茶茶【石焼きのり】
④ル カフェ ドゥ ポム
【Le cafe de pomme×市立船橋】pommeセット
⑤【手ぬぐい】船橋本町通り 森田呉服店
【森田呉服店×市立船橋】冬セット(囲炉裏、冬の記憶の中の家族柄
第1期販売の記事はこちら
この夏、映画「20歳のソウル」や甲子園出場で話題の市立船橋高校が全国初、「メルカリShops」を使った授業で地域の商店をEC化
今回第2期販売開始となった取組の9月の第1期販売開始時の紹介記事です。
和歌山商業高校は、ECの課題「配送料」削減のため「パウチ」で商品開発
和歌山県とは今年6月から商業高校と農業高校が連携したEC販売の取組を実施しており、7月には、南部高校が製造したジャムを和歌山商業が販売しました。
この第1期の際は、これまで学校で地域の方々にリアルに販売してきた瓶詰めのジャムを販売したのですが、EC販売を行った場合、配送料が高くなってしまうことが課題となっていました。
今回は、和歌山商業高校は紀北農芸高校のジャムを販売することになったのですが、第2期ということで、第1期での課題解決に踏み込み、和歌山商業の高校生たちは、配送料を削減するため、キャップ付きパウチでジャムを販売することを提案したところ、紀北農芸高校側もパウチへの抽入方法や費用対効果等を検討した上で、抽入器を調達。その結果、今回の販売開始に当たり、両校で配送料の負担を軽くし、使いやすくした新たな商品開発をすることができました。
今回11/7から販売開始となった主な商品は以下の通りです。
①ジャム6種パウチ詰(清見マーマレード、桃、八朔マーマレード、柿生姜、柿ゆず、苺)
②ジャム3種パウチ詰Aセット(清見マーマレード、桃、いちご)
第1期販売の記事はこちら
和歌山県教育 x 「メルカリShops」のキックオフミーティング開催!~高校生による「メルカリShops」を活用した新しいビジネスモデルの創出に向けて
今回第2期販売開始となった取組の6月の第1期スタートの際の紹介記事です。
全国に広がってきた「メルカリShops PBL」による高校生がEC販売する授業
こうした取り組みは、さらに全国に広がり始めています。
10月から熊本の学校でも販売が行われています。
高校生が地域の商店をEC化。熊本市立千原台高校が「メルカリShops」で地元の漬物をネット販売開始!
この他にも、既に授業を開始している学校もあり、こうした高校生が地域でEC化に携わる取り組みが、地域経済の活性化などにつながる新たな教育のモデルとして、全国に広がっていけばと思っています。
(高橋 亮平)