8月1日で、メルカリの政策企画ブログ「merpoli(メルポリ)」は、開設から5周年を迎えました。
この間、merpoliをご支援いただいた皆様、読者の皆様に感謝いたします。
merpoliでは、この5年間で349本の記事を公開してきました。
年度によって公開記事数に多少のばらつきはありますが、5年間着実に記事の公開を積み重ねてきました。
この機会にそれぞれの年にあったことを振り返りながら、その年の代表的な記事を紹介していきたいと思います。
2018年
2018年8月1日にメルカリの政策企画ブログ「merpoli(メルポリ)」は開設しました。記念すべき最初に書いた記事は、「メルカリ・メルペイ政策企画ブログ「merpoli」開設」でした。当時はメルカリにはまだ政策企画チームはなく、政策企画担当を初めて採用し、Legalチームの一員として活動していました。この年にLegalチームから独立して、メルカリ「政策企画(Public Policy)」チームが誕生しました。 経団連に入会したのもこの年でした。
merpoliでは、それまでに行ってきた政策企画業務の紹介や、当時の成長戦略である未来投資戦略2018の解説記事など20本の記事を公開しました。
この年に公開した記事で最も反響があったのは、カンファレンス「THE BUSINESS DAY」で政策企画セッションを行った報告記事でした。2018年に反響のあった記事ランキングはこちら。
2019年
2019年は、メルカリ・メルペイで多くのカンファレンスを実施し、その度に経済産業大臣、経済再生担当大臣、IT・科学技術担当大臣などの大臣からメッセージをいただきました。メルカリが地方自治体との連携をスタートさせた年でもあり、岐阜市、仙台市、千葉市、箕面市、神戸市、福岡市、鎌倉市、神奈川県と、8自治体との包括連携協定を締結しました。
この年、メルカリ政策企画が「公共政策においても見本としたい日本企業の筆頭」と記事になり、その中で「政策企画ブログ「merpoli」での情報発信も盛ん」とも紹介されました。
2019年に公開された記事は54本。この年に公開した記事で最も反響があったのは、経済産業省職員によるメルカリ・メルペイへの派遣報告の寄稿記事でした。この記事が、現在までのmerpoli記事で最も反響があった記事になっています。2019年に反響のあった記事ランキングはこちら。
2020年
2020年は、新型コロナウイルスによる影響が出て、メルカリ政策企画の業務も在宅メインへと変わっていった年でもありました。メルカリから始まった捺印の廃止や電子署名への移行の取り組みは、その後の国の捺印廃止やDX化にも繋がっていきました。
また、「メルカリ寄付」による寄付が開始されたのもこの年からで、カンファレンスでは経団連会長からもメッセージもいただきました。
この年は、merpoliで政策企画チームの対談や、メンバー紹介などチームについての発信も始めました。2020年に公開された記事は37本。この年に公開した記事で最も反響があったのが、年始にテレビ東京の「カンブリア宮殿」でメルカリ特集が放送され、政策企画での取り組みも紹介され、メンバーも取り上げられたことを報告する記事でした。2020年に反響のあった記事ランキングはこちら。
2021年
2021年は、全国初となる自治体が閉校した学校の備品を「メルカリShops」で販売するという取り組みを山田町と開始した年であり、自治体との連携が具体化した年でもありました。世田谷区では「資源・ごみの収集カレンダー」を全50万世帯に配布しました。
また「メルカリ寄付」も本格的に動き始め、ユニセフ、あしながなど10の慈善団体やサーキュラー・エコノミー団体59団体も加わり、日本財団との連携で、土石流被害を受けた熱海市などの被災地へ「メルカリ寄付」で支援できるようにしました。また、3/11が震災から10年の節目ということもあり、被災地への支援も呼びかけました。
この年は、馬田隆明さんの書籍「未来を実装するーテクノロジーで社会を変革する4つの原則ー」でmerpoliについても情報発信によって透明性を担保したガバメントリレーションズ活動を行っている例として取り上げられました。2021年に公開された記事は93本。この年に公開した記事で最も反響があったのが、merpoliで初めて作成したまとめ記事でもある、自治体連携に関するまとめ記事でした。2021年に反響のあった記事ランキングはこちら。
2022年
2022年は、「ごみゼロの日」に合わせて「メルカリShops」での粗大ごみ販売とメルカリエコボックスでの実証実験を蒲郡市と加茂市で開始しました。
また、和歌山県や徳島県、船橋市、熊本市の学校で「メルカリShops」を活用した教育プログラムを実施し、NHKをはじめ多くのメディアで紹介されました。
ウクライナへの人道危機に対する支援やトンガやアフガニスタンに対する災害支援についても「メルカリ寄付」で行い、多くの支援をいただいた年でもありました。
また、merpoliは開設から1,500日を迎えたのがこの年でもあり、年始から政策企画メンバー対談を掲載しました。2022年に公開された記事は75本。この年に公開した記事で最も反響があったのが、瀬戸市による「メルカリShops」での学校備品の販売開始の記事でした。
2022年に反響のあった記事ランキングはこちら。
2023年
2023年のmerpoliは、年始から3週連続で、これまで連携してきた自治体の首長インタビューを掲載しました。
2023年にこれまで公開した記事は70本。その中で最も反響があったのが、鎌倉市による「メルカリShops」での学校備品の販売開始の記事でした。2023年は、この鎌倉市を皮切りに、15自治体との「メルカリShops」による販売を開始しています。
メルカリ創業10周年に合わせて、この間の政策企画チームの活動を振り返る記事も書きました。
「merpoli(メルポリ)とは」についても公開していますので、こちらも合わせてご覧ください。
この5年間で公開した記事の内容を調べてみると、最も多かったのは自治体関連の記事でした。
自治体との連携は、この間にも多くの取り組みを行ってきており、merpoliでは、こうした連携について積極的に取り扱ってきました。
次いで多かったのが、寄付関連、インタビューや対談、政策関連、リユースやサーキュラーエコノミー(CE)に関するものという順でした。
自治体連携に関する記事
自治体関連の情報については、自治体のまとめ記事を随時更新していますので、まずはこちらからご覧いただければと思います。
最近は、自治体による「メルカリShops」での粗大ごみや備品の販売などにも注目してもらっており、merpoliでは、自治体ショップ一覧も公開しています。
最近では、6/5の「環境の日」に合わせて開催した「SDGs循環型社会推進公民連携フォーラム」の報告記事なども公開しました。
寄付に関する記事
次に多かったのが、寄付関連の記事でした。
寄付関連の情報についても、まとめ記事を随時更新していますので、まずはこちらからご覧いただければと思います。
「メルカリ寄付」による寄付先も100団体となり、merpoliでは、寄付先一覧も公開しています。こちらの寄付先から寄付もできます。
災害時には、慈善団体等との連携による支援も行っており、現在は、先日の大雨被害を受けての支援も行っています。
インタビュー・対談記事
次に多かったのが、インタビューや対談による記事でした。
インタビューや対談記事についても、まとめ記事を随時更新していますので、まずはこちらからご覧いただければと思います。
5年間で変わってきた政策企画分野を取り巻く環境
開設当時に比べ、政策企画分野に対する社会の認知も少しずつ広がり、パブリックアフェアーズやルールメイキングに対する理解も深まってきているように思います。
5年前の開設時に、merpoliの役割として、これからの社会課題の解決においては、これまで担い手であった政治・行政分野に関わる方々だけでなく、我々のような民間企業も含め、分野を超えた公民連携が大きな課題であると指摘し、社会課題の解決や経済成長に貢献する役割を担っていくため、各分野のオピニオンリーダーとも連携しながら、業界を取り巻く最新のトレンドや今後の展望などについても社会に発信していかなければならないとの思いを持って開始しました。
この5年間で、こうした分野での情報分野も少しずつ増えてきており、政策企画分野の認知や、パブリックアフェアーズやルールメイキングに対する理解も深まってきています。
merpoliは、自社からの発信だけでなく、業界や関わりのあるさまざまな方々との連携を深め、政治・行政・業界への積極的な働きかけはもちろん、政策提案や公民連携、社会貢献事業などについて、今後もより幅広い層の皆さんに共感いただけるよう、分りやすく、積極的に発信していこうと思います。
引き続き、ご支援をお願いします。
(高橋 亮平)
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