徳島市渋野小学校・福島小学校で、小学生が学校や家庭で役目を終えたものを「メルカリShops」で販売するSDGsの授業を開始!

 

小学生が「メルカリShops」でリユース品を販売する授業

5月9日、徳島市渋野小学校(以下、渋野小)、徳島市福島小学校(以下、福島小)で、小学生が学校や家庭で役目を終えたものを「メルカリShops」で販売するSDGsの授業を開始しました。

この日は、メルカリ政策企画の高橋亮平が、午前中は福島小で6年生84人を対象に、午後は渋野小で5,6年生86人を対象に、それぞれ体育館で90分の授業を行いました。

メルカリと徳島市は連携協定を締結しており、「メルカリShops」を活用した備品の販売なども行っております。

今回の取り組みもこの協定に基づいて実施したものであり、小学生たちは、学校や家庭などで、自分たちにとっては要らないモノでも誰かのために役に立つものを探し、実際にこの徳島市の「メルカリShops」のショップで販売するというプログラムになります。

プログラムは、この日行った初回のほか、販売結果などをふまえたまとめの授業を9月に実施予定で、各学校で、この間に、販売するリユース品を検討して実際に販売を行います。

徳島市が「メルカリShops」で販売しているショップはこちら

現在は、市の中古の備品を販売しています。

「メルカリShops」で小学生が考えたものを売る授業は日本で初めての試みです。

 

自分にとって要らないモノでも誰かの役に立つ

授業の前半は、フリマアプリとリユースについて学ぶプログラムを実施し、自分たちにとっては要らないモノや、要らなくなったモノでも、誰かにとっては欲しいモノだったり、役に立つモノだったりすることがあるということを伝えました。

小学校でも3R(リデュース、リユース、リサイクル)については学んでいますが、この3つをあらためて確認するとともに、リユースに焦点を当て、リユースにはどのような方法があるのか、またどのようなものがリユースできるのだろうかと考えてもらいました。

フリマアプリ「メルカリ」では、トイレットペーパーの芯や、まつぼっくりなども売られています。

これを「「メルカリ」ではゴミでも売れる」という表現をされることがありますが、実際にはそうではなく、例えば、学校や幼稚園、工作教室などで、トイレットペーパーの芯を活用して工作するような人が買われていたりすることが考えられます。

児童や園児に家庭からトイレットペーパーの芯を持って来てもらうと、当然、みんなが違うトイレットペーパーの芯になります。もちろん、それはそれでいいのですが、持ってくるのを忘れてしまう子どももいるかも知れません。

一方で、1クラス分や1学年分で同じトイレットペーパーの芯を買おうと思っても、トイレットペーパーの芯を売っているお店はほとんどありません。

欲しい人がいるのに、売っているお店がなければ、全国から買えるお店でそれを販売すれば、売れる可能性があるということです。

需要があるのに供給がないものや供給が少ないものは、供給すれば売れる可能性があります。

同様に、まつぼっくりなども、クリスマスシーズンになると、リース作りやツリーの飾りなどに購入される方がいます。

その地域では誰でも拾えるものでも、別の地域ではそれなりの価格で売れることがあります。

 

学校や自宅にあるもので「メルカリShops」でリユースできるものを考える

後半は、両校とも児童80人以上全員で、5人程度のグループに別れて、ワールドカフェ形式でのグループワークで、学校や自宅にあるもので「メルカリShops」でリユースできるものを考えてもらいました。

小学生たちは、想像以上に積極的に意見を出してくれ、当初配った付箋だけでは足らなくなる児童もいるなど、どのグループも模造紙をポストイットに書いたアイデアで埋めてくれていました。

小学生の発想は柔軟で、学校の使っていない椅子や机を売ったらどうかや、シーグラスとか売れそう、卒業生から使わなくなったランドセルをもらって売ったらいいのではないかといったビジネスとしても成り立ちそうなアイデアから、使わなくなったゲームなども売れそう、まつぼっくりが売れるならどんぐりは売れないかな?、使い終わったチョークも売れないかなといったアイデアまで、多くのアイデアが出ました。

この日出たアイデアを元に今後1学期の間にさらに、学校や自宅にあるもので自分たちにとっては要らないモノでも誰かにとっては役に立つモノを検討し、実際に「メルカリShops」で販売する予定です。

こうしたリユースに取り組む教育も全国に広がっていけばと思っています。

高橋 亮平